AIガチ検証室 | Mio
配偶者控除・配偶者特別控除の壁
123万・160万・201万は何を意味する?
💑 配偶者の働き方(パート収入)を調整するか迷っている世帯へ
⏱ 30秒でわかる結論
- 令和7年(2025年)改正で数字が動きました。配偶者控除(満額38万)は配偶者の給与収入123万円以下が対象。以前の「103万」ではありません。
- 配偶者特別控除は給与収入160万円までなら満額38万を維持し、160万超から段階的に減り、201万超でゼロ。
- ただし本人(控除を受ける側)の合計所得が1000万円超だと、配偶者控除・特別控除は対象外。900万・950万でも段階的に減る。
- 控除だけで見れば、160万まで満額は続く。ただし配偶者本人の社会保険(106万・130万の壁)は別問題なので世帯手取りは別途要確認。
感情ゼロのAIが、印象ではなくルールで採点します。先に結論 ―― 「103万・150万」は令和7年改正前の話。今は控除の壁が動いています。まず正しい数字を押さえ、そのうえで「世帯の手取りで損しないライン」を条件別に採点します。
📊 配偶者の給与収入 × 控除額のカーブ(本人所得900万円以下・令和7年分〜)
〜123万配偶者控除38万
〜160万特別控除 満額38万
160万減り始め
170万21万
201万超消失
AI判定(条件別)
配偶者の給与収入が160万円以下 × 本人所得900万円以下 → 満額38万円の控除を維持できる。
配偶者収入160万〜201万の帯 → 控除は段階的に減る(でもゼロではない)。
本人所得1000万円超 → 配偶者収入がいくらでも控除ゼロ。
配偶者収入 〜160万(満額帯)の控除38万・最大
配偶者収入 160〜201万(逓減帯)の控除減っていく
※金額は令和7年分(2025年分)以降・本人の合計所得900万円以下・一般の控除対象配偶者を前提とした目安です。2025改正の適用は要確認(出典は末尾)。
採点の前提:令和7年(2025年)改正で「壁」が動いた
この採点で最初に言うべきこと ―― ネットに残っている「103万・150万・201万」の説明は、令和7年改正前の数字が混ざっています。改正で基礎控除と給与所得控除が見直され、配偶者側の控除ラインも上がりました。まず新しい数字を確定させます。
| 項目 | 改正前(〜令和6年) | 令和7年分(2025)〜 |
| 配偶者控除の対象(配偶者の給与収入) | 103万円以下 | 123万円以下 |
| 配偶者控除の対象(配偶者の合計所得) | 48万円以下 | 58万円以下 |
| 特別控除で満額38万が続く上限 | 150万円以下 | 160万円以下 |
| 控除が消える上限(給与収入) | 201万円超 | 201万円超(変わらず) |
この改正はまだ確定・適用の細部を確認すべき段階です。ここでは公表されている令和7年分以降の数字にもとづいて採点しますが、実際の申告時は必ず最新の国税庁情報でご確認ください。
採点①:3つの「壁」は本当は何を意味するのか
「103万・150万・201万の壁」という言い方は便利ですが、混同されがちです。AI検証室で分解します。
壁は「税」の壁と「社会保険」の壁で別モノこの記事が扱うのは前者(配偶者控除・配偶者特別控除)。106万・130万は社会保険の壁で別問題
- 123万円(旧103万):配偶者の給与収入がここ以下なら「配偶者控除」の対象。満額38万円(本人所得900万以下の場合)。
- 160万円(旧150万):ここを超えると配偶者控除ではなく「配偶者特別控除」に切り替わるが、160万までは特別控除でも満額38万を維持。つまり123万〜160万は「控除の枠は満額のまま」。
- 201万円:配偶者の給与収入がここを超えると配偶者特別控除はゼロ。ここが「配偶者の税の扶養」から完全に外れるライン。
※「106万・130万の壁」は配偶者自身が社会保険に加入するかどうかの別の壁で、税の控除とは仕組みが違います。世帯手取りを本当に語るなら両方を見る必要があります(後述)。
採点②:本人(控除を受ける側)の所得にも壁がある
見落とされがちですが、控除を受ける側(多くは配偶者を扶養する側)の所得が高いと、控除は減る・消える。配偶者の収入だけの話ではありません。
| 本人の合計所得金額 | 配偶者控除(一般) | 特別控除の満額 |
| 900万円以下 | 38万円 | 38万円 |
| 900万円超 950万円以下 | 26万円 | 26万円 |
| 950万円超 1,000万円以下 | 13万円 | 13万円 |
| 1,000万円超 | 対象外(0円) | 対象外(0円) |
つまり本人の合計所得が1000万円を超えると、配偶者の収入がいくら低くても控除は受けられません。合計所得900万円は、給与だけなら給与収入の目安でおおむね1,095万円前後にあたります(給与所得控除後)。ここは自分の年収でどの段になるか要確認です。
▶ 「うちの世帯は結局どのラインが得?」を専門家に確認したい人へ
控除・社会保険・世帯手取りは条件が絡み合います。個別の最適ラインは、数字を持ってFP(ファイナンシャルプランナー)に相談すると早いです(広告を含む場合があります)。
採点③:世帯手取りで「損しないライン」は条件で変わる
ここが本題。控除が満額のうちは、配偶者が働くほど世帯手取りは増えます。控除が減り始める160万超でも、減る控除額(数万円分の税負担増)より稼ぎの増加のほうが大きいので、「税の控除が減る=損」ではありません。手取りが本当に凹むのは、控除ではなく社会保険の壁(106万・130万)で保険料負担が新たに発生するときです。
| 配偶者の状況 | 控除の扱い | 世帯手取りの考え方 |
| 給与収入 〜123万 | 配偶者控除38万(満額) | 106万/130万の社保壁に注意。税だけなら満額 |
| 給与収入 123〜160万 | 特別控除38万(満額維持) | 控除は満額のまま。稼ぐほど世帯手取りは増える |
| 給与収入 160〜201万 | 特別控除が段階的に減る | 控除減より稼ぎ増が大きく、手取りは基本増える |
| 給与収入 201万超 | 配偶者特別控除ゼロ | 税の扶養は外れる。ここまで来たら気にせず稼ぐ帯 |
| 本人の所得が1000万超 | 配偶者の収入に関係なくゼロ | 控除は最初から無い前提で世帯設計する |
正直な採点:「配偶者控除が減るから働き控えする」は、多くのケースで合理的ではありません。控除の逓減は緩やかで、稼いだ分がまるごと消えるわけではないからです。本当に段差ができるのは社会保険(106万・130万)。損しないラインを語るなら、税の壁ではなく社保の壁を主役に置くのが正しい採点です。
採点でハマる落とし穴
- 「103万の壁」で止めている:令和7年分以降は配偶者控除の対象が給与収入123万円以下に上がっています。103万で調整するのは古い前提です(要・最新確認)。
- 税の壁と社保の壁を混同:この記事の123万・160万・201万は税(所得税・住民税の控除)の話。106万・130万は配偶者自身が社会保険料を払うかの別の壁。手取りの段差は主に後者で起きます。
- 本人の所得上限を忘れる:配偶者の収入だけ見て安心しても、本人の合計所得が1000万円超なら控除ゼロ。900万・950万でも段階的に減ります。
- 「控除が減る=損」と早合点:160万〜201万の逓減帯は、控除が数万円ずつ減るだけ。稼いだ額のほうが大きく、世帯手取りは基本増えます。
- 改正の適用時期を確認していない:2025改正は数字が動いた直後です。申告年分・住民税の適用時期など細部は必ず公式で確認を。
まとめ
- 令和7年(2025)改正で配偶者控除は給与収入123万円以下が対象(旧103万)。合計所得なら58万円以下。
- 配偶者特別控除は160万円までは満額38万を維持し、160万超で逓減、201万超でゼロ。
- 本人の合計所得が1000万円超なら控除ゼロ。900万・950万でも段階的に減る。
- 世帯手取りで損しないラインの主役は、税の壁ではなく社会保険の壁(106万・130万)。控除の逓減で働き控えするのは基本もったいない。
- 2025改正の数字は動いた直後。適用時期・要件は最新の国税庁情報で要確認。
出典
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国税庁 No.1191 配偶者控除(配偶者の合計所得58万円以下=給与収入123万円以下・控除額は本人所得900万以下38万/900万超950万以下26万/950万超1000万以下13万・本人所得1000万円超は対象外)
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国税庁 No.1195 配偶者特別控除(配偶者の合計所得58万円超133万円以下・給与収入換算で約123万超201万・控除額は配偶者所得に応じ段階的に逓減・本人所得区分あり)
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国税庁 令和7年分 基礎控除・給与所得控除等の見直し(令和7年分以降の基礎控除・給与所得控除の改正)
※制度は改正されることがあります。令和7年(2025年)改正の適用時期・要件・住民税の反映時期などの細部は各時点の公式情報にもとづく参考であり、確定情報として断定するものではありません。数値・区分・適用年分は必ず国税庁・お住まいの自治体・税務署でご確認ください。最終判断はご自身で。